【体験談】50代のキャリアシフト:新たな職場への挑戦

読者からの体験談をシェアします。


2023年9月、私は50代半ばにして、長年勤めた建築関連の職を辞めました。この決断は心の底からのもので、不安を感じることも多々ありました。

 

「働くことは生活すること」

この言葉を胸に、日々の生活と家族のために働き続けてきました。今回は、50代でも可能な再就職の道のりを共有したいと思います。

 

50代で退職を決めた理由

退職のきっかけは人それぞれ異なります。給与の問題、仕事内容の変化、または人間関係の難しさなどが理由として挙げられます。

 

私の場合、以下の理由が大きかったです。

 

  1. 家庭行事とのバランスの難しさ

私にとって、家庭の行事は子どもの成長を間近で感じる大切な時間です。しかし、仕事が休めないことで、行事を逃すことが何度もありました。

 

  1. 業務負担の増大

事務職として働いていましたが、他の部署の業務も増え続け、精神的な負担が大きくなりました。

 

  1. 資格試験への専念

宅建士試験に合格するため、試験勉強に専念したいという願いがありました。これは夫からのプレッシャーも影響しており、勉強に集中するためには退職が最善の選択でした。

 

これらの理由から、私は退職を決断し、2023年8月に退職願を提出しました。

 

再就職への道:50代の女性が経験するキャリア変更

 

私は50代半ばで、宅建士試験に挑戦するという大きな目標がありました。そこに集中するため、2023年8月に建築会社を退職し、退職後の時間は有給を使って過ごしました。

 

退職の数日後、退職証明書が手元に届いたので、これを機にハローワークでの手続きを始めました。退職後の諸手続きも非常に重要なステップです。

 

ハローワークでの就職活動スタート

 

ハローワークにて必要な書類の提出と失業保険の申請を行いました。50代の就職市場は一般的に厳しいものがありますが、失業保険の申請を含め、しっかりとした準備が求められます。

 

雇用保険の説明会に参加した一週間後、具体的な就職相談にも乗り出しました。自分に適した職場が見つかるか、求人票を見つめながら不安も感じつつ相談に臨みました。

 

年齢を乗り越えた職探し

 

年齢が50代半ばということは確かに就職活動において障壁となり得ます。私の希望はパートタイムの職で、建築業界の経験を活かしつつ、不動産業界で働くことでした。柔軟な勤務時間を求め、土日祝日の出勤が可能であればと考えていました。

 

地元山口県内で時給1,000円以上の条件で求人を探し、近くで新規にオープンする不動産関連の企業が見つかりました。面接の申し込みをして、快く応じてもらえることになりました。

 

この会社は私の願いを叶える場所となりそうで、新たな職場でのスタートに希望を感じました。

 

50代での就職面接:条件のはっきりした自己主張

 

面接の際、私は家庭行事への参加を必須条件として面接官に伝えました。この点は譲れない事項です。

 

重要な休暇の確認

 

面接で真っ先に確認したのは、家庭行事の際の休暇取得の可否です。入社後にこの件で困らないよう、初めに明確にしておくことが重要でした。家庭行事は私にとって欠かせないので、この点はしっかりと確認しました。

 

勤務条件の確認

 

求人情報が実際の勤務条件と一致しているかどうかを確認することも大切です。私は平日中心の勤務を希望しており、月に2回は週末休みが取れるようにと話しました。勤務時間についても可能な限り調整ができるか確認し、仕事内容についても実際の業務と求人情報が一致するか聞きました。また、これまでの経験がどのように活かせるかも具体的に話し合いました。

 

就職活動で重視したいポイント

 

転職時、自分がどのような条件で働きたいかを明確にすることが重要です。スキルアップや適切な資格の取得、そして長年の職歴はすべて次のステップへの糧となります。また、働きやすい環境を求めるこだわりも必要です。

 

通勤条件の選定

 

私が特に重視したのは、通勤のしやすさです。自宅から30分以内で通える職場を選び、長距離運転を避けることも一つの理由でした。

 

時給と勤務時間の確認

 

生活を支えるためのパート勤務を選んだ背景には、家庭を優先する生活スタイルがあります。50代での正社員採用が難しい現実もあり、適切な時給と勤務時間が私の労働意欲を支える要素です。

 

仕事内容の最終確認

 

履歴書に記載された経歴や資格を活かせる職場を求め、宅建試験の受験経験もアピールしました。どのような職種で働きたいかを熱心に伝えた結果、ハローワークや面接先からのサポートも得られ、希望に合った職場が見つかりました。

 

このような自己主張が、50代からの充実した職業生活を築く上で大切だと感じています。

50代での新たな職を得るためのポイント

ありがたいことに、ハローワークを通じて応募した初めての企業から採用通知を受け取りました。採用された理由を面接官に尋ねたところ、以下の三つの点が挙げられました。

 

関連資格と長年の経験

 

応募したのは建築関連の不動産会社で、この職種では宅建士の資格が求められます。私は最近の宅建試験で高得点を取り、その他にもインテリアコーディネーターやキッチンスペシャリスト、整理収納アドバイザー1級など、長年培ってきた資格と経験が評価されました。

 

経験の活用

 

四人の子どもを育て上げた経験が、対象としているファミリー層への理解に役立つと評価されました。家庭での育児経験が職場での強みとなることは、非常に心強いです。

 

ポジティブな態度と感謝の表現

 

面接中、常に笑顔を絶やさず、積極的に感謝の意を表すことが好印象を与えたようです。私は「面接の機会をいただきありがとうございます」と感謝の気持ちを表し、その姿勢が採用の決め手となりました。

 

採用への道とその意義

 

50代の転職活動は容易ではありませんが、スキルと経験を活かせる場を見つけることができれば、理想の職に就くことが可能です。ハローワークでの相談から始め、適切な求人を選ぶことが成功の鍵です。また、色々な転職サイトやキャリアアドバイザーの利用も検討する価値があります。

 

転職は時としてキャリアアップにつながり、持っている資格やスキル、経験は転職市場での大きな武器になります。常にスキルアップを心掛け、人生のどの段階でも新しいスタートを切る準備をしておくことが大切です。

 

最後に、この記事を通じて、50代でも新たな職に挑戦することの可能性とその準備の重要性をお伝えできれば幸いです。