転職がうまくいかないと、まるで全てが終わったかのように感じてしまうことがあります。
私自身も過去に転職でつまずいた経験があります。
40代で家族を養う身での転職失敗は、まさに「絶望」と感じるものでした。
その絶望には二つの種類がありました。
- 「次の仕事が見つからない」絶望
- 「新しい職場が思っていたのと違う」絶望
精神的には非常に辛く、「もう立ち直れないのでは」と感じることもありました。
しかし、心配しないでください。高確率で解決策が見つかります。
後になって振り返ると、転職失敗を「絶望」と感じること自体が誤解だとわかるはずです。
なぜなら、転職がうまくいかなくても、それが人生の致命的なミスにはならないからです。
結果として、転職に失敗しても、必ず道は開けます。
その時はネガティブな感情が膨れ上がっているだけかもしれません。
また、人間はしばしば固定観念に囚われがちです。
結局のところ、転職に失敗しても、それが人生の終わりではなく、乗り越えられる問題であることを忘れないでください。安心して一歩ずつ進んでいきましょう。
私は40代で2回、50代でも2回の転職を経験しました。
さらに、30代でも転職をしており、その過程で失敗して落ち込んだこともあります。
決して順風満帆なキャリアではありません。
(補足:この記事を書いた後、50代で3回目の転職にも成功しました。)
これまでの転職活動を通じて、ネット上には「実際の転職者による体験談やレビュー」が驚くほど少ないと感じました。
そこで、自分の経験に基づいて、これから詳しく解説していきます。
転職に失敗して落ち込んでも、大丈夫!まだ終わりじゃない
転職が上手くいかない可能性は高い
転職で失敗して絶望的な気持ちになっても、実際にはそれほど深刻な状況ではありません。
なぜなら、転職がうまくいかなかったことが、人生の大きな危機とは言えないからです。
そもそも、転職が失敗するとはどういうことでしょうか?
まだ転職が決まっていないなら、それはまだ失敗とは言えません。
もちろん、失敗する可能性は残っているかもしれませんが、リスクの高い会社への応募を避けている状態とも言えます。
つまり、まだ失敗は確定していないのです。
もし既に転職している場合、転職がうまくいかなかった原因は、その新しい会社が期待外れだったからでしょう。
永遠に転職活動を続けるわけにはいかないので、受かった会社に決めたのだと思います。
失敗しそうな会社には応募しないし、転職先として選ばないでしょう。
しかし、入社してみないと、その会社が成功か失敗かは分からないものです。
そのため、転職がうまくいかずに落ち込む可能性は大いにあります。
転職の失敗は致命的ではない
実際のところ、失敗した会社に永遠に居続ける必要はありません。
もしブラック企業だったとしても、そこに留まることがブラック企業だと感じさせるのです。
その会社にいたくなければ、辞める自由があります。
鎖でつながれているわけでもなく、人質にされているわけでもありません。
もしかすると、運よく解雇されることもあるかもしれません。
つまり、転職に失敗しても、そこから逃れることは可能です。
だから、転職に失敗しても、それが人生のどん底を意味するわけではありません。
転職に失敗しても、実際にはどん底ではない理由
「継続は美徳」という考えに縛られ、どん底と誤解してしまう
これは日本人特有の文化かもしれませんし、世代による影響もあるでしょう。
長く続けることに価値を見出す傾向があります。
1. 一つの会社で長期間働くことが、正しいことだと感じられます。
2.終身雇用という考えがまだ残っているのです。
思い返せば、子供の頃から「習い事」や「部活」でも、継続することが美徳だとされてきました。
大学のサークルやアルバイトでさえ、途中で辞めることに罪悪感を感じていたかもしれません。
会社が自分に合わなくても、辞めることに対する無言のプレッシャーがあるのかもしれません。
しかし、「引っ越し」や「車の買い替え」と同じように考えるべきです。
「継続が善」という考えにとらわれることで、どん底と感じてしまうのです。
この固定観念をリセットする必要があります。
実は、転職活動が面倒なだけ|それをどん底と誤解している
転職活動に対するネガティブなイメージも影響し、再び
- 求人探し
- 応募書類の準備
- 応募手続き
- 面接
これらを行うことに気が進まないこともあるでしょう。
確かに、転職活動中の合否を待つ不安などは、楽しいものではありません。
しかし、実際には「面倒くさい」という感情を「どん底」と置き換えてしまっている可能性があります。
転職失敗後の実際の事例|結局どうにかなり、どん底ではなかった
転職に失敗し、すぐに辞めた|それでもどん底ではなかった
ここでは、私自身の経験に基づいた事例を紹介します。
ある会社に採用されたものの、初日に失敗だとすぐに気づきました。
職場の雰囲気が悪く、スタッフの間に緊張感が漂っていました。
初日から社会保険の手続きについて何も説明されず、試用期間中は社会保険が適用されない会社だと判明しました。まともな企業とは言えません。
私は即座に退職を決意しました。
その会社は後に売りに出されました。
現在も存在していますが、経営者が完全に交代しています。
もしその会社に留まっていたら、どん底を味わったかもしれませんが、辞めたことでどん底を避けることができました。
次の転職でも失敗だと思ったが、1年間我慢した|結果的にどん底ではなかった
次に転職した会社では、人間関係が厳しく、労働時間も過酷でした。
完全に失敗だと思い、どん底にいると感じました。
しかし、前職があまりにも酷かったため、相対的にはこの会社がまともに思えたのです。
1年間は我慢して働くと決め、その結果、小さな成果が生まれました。
その経験を職務経歴書に反映させたことで、次の転職活動で非常に役立ちました。
我慢したことで、忍耐力が身に付きました。
転職の失敗に対する恐怖が薄れ、どん底を感じることはありませんでした。
次の転職でも再び失敗だと感じたが|それでもどん底ではなかった
前職で得た成果を武器に、よりハイクラスな転職に成功しました。
事業再建の責任者として高収入で採用され、多くの部下を持つ幹部として入社しました。
しかし、突然外部から来た私に対して、部下たちは疑念を抱き、社内の他部門からも反対勢力が多く、非常に厳しい状況からスタートしました。
この状況はまるで鬼ヶ島にいるようなもので、非常に過酷で転職に失敗したと感じました。
さらに成果を上げるプレッシャーも重なり、転職の大失敗だと思うこともありました。
しかし、過去の経験からストレス耐性が身についており、必要なスキルが不足している場合は猛勉強する習慣が身に付いていました。
業績向上のためには、スキルアップが苦ではなく、土日や祝日も勉強に時間を費やしました。
もし過去に転職の失敗を経験していなかったら、同じ状況でも地獄のように感じていたかもしれませんが、自信を持ってこの会社で成果を上げることができました。
結果として、どんな状況でもなんとかなるものです。
他人から見れば厳しい状況に見えたかもしれませんが、私はどん底と感じることはありませんでした。
どん底に感じても心配いらない|転職失敗も乗り越えられるもの
いかがでしょうか。
「どん底だ」と思い込んでしまうと、その渦中にいるときは、ネガティブな思考から抜け出すのは難しいものです。
しかし、時間が経って冷静に振り返ると、状況を客観的に見つめ直すことができるようになります。
同じ状況でも、視点や考え方を変えれば、それはもはや「どん底」とは感じなくなるでしょう。
仮に本当にどん底だったとしても、そこからは上昇するしかありません。
結局、どうにかなるものです。
ぜひ参考にして、前向きに進んでいきましょう。
私が「転職先が見つからない」という絶望感を抱いていたとき、ある誤りに気づきました。
あなたも同じ過ちを犯していませんか?
1.利用している転職サイトやエージェントが適切でない
2.利用している転職サイトやエージェントの数が少なすぎる
私の場合、後から振り返ると、利用していた転職サイトやエージェントの選択が誤っていたことに気づきました。
間違った選択をしていると、転職活動は進展しません。
その結果、貴重な時間を無駄にしてしまいました。
一般的な転職サイトに掲載されている求人の多くは、若年層向けのものが大半です。
40代以上の方は、転職エージェントから紹介される「非公開求人」に応募しないと、転職活動がうまく進まないことが多いのです。
「非公開求人」を紹介してもらうためには、以下のいずれかの方法が有効です。
1.40代以上に特化した転職エージェントに登録する
2.ヘッドハンティング型の転職サイトに登録し、そこでエージェントから声がかかるのを待つ
それぞれの転職エージェントや転職サイトには、特定の市場でのポジションや得意分野があります。
年収のレンジ、職種、業界、対象となる年齢層などが異なるため、自分に合った求人を紹介してくれるかどうか、使ってみるとより一層明確になります。
転職活動に不慣れだった当時の私は、ひとつのサイトやエージェントに登録して、その結果が芳しくなく、悩んでいたことがありました。
これも大きな時間の無駄でした。
40代以上の方は、できるだけ多くの転職サイトやエージェントに登録し、並行して利用しながら、最適なものを見つけることが大切です。
どん底から抜け出すためには、複数の転職サイトやエージェントを活用して、効率的に転職活動を進めましょう。